御嶽海の9月・秋場所には失望しかない
令和2年秋場所は関脇・正代の優勝で幕を閉じた。そして正代はそのまま大関昇進も決めている。2人の横綱(白鵬・鶴竜)が不在の場所であったが、正代の13勝2敗での成績は立派というほかない。関脇での3場所の成績が33勝以上が大関昇進の条件として言われているが、正代は32勝だった。しかし今場所は大関(朝乃山・貴景勝)にも完勝しての優勝、内容も素晴らしく大関昇進に異論などはでなかった。
令和2年秋場所、正代が素晴らしかったことに全く異論はないのだが、他の大関・関脇陣はどうだったのか。大関・貴景勝は12勝3敗で千秋楽まで優勝争いにからむことができての準優勝だ。先場所のケガによる途中休場をこの秋場所は心配されていたが、この場所の貴景勝は強く、またよく頑張っていた。
そして、もう一人の大関・朝乃山は苦しい場所だった。初日からなんと3連敗、多くの相撲ファンは朝乃山は全敗するのではないかと心配する状況であった。完全に自信喪失しているように見えたからだ。しかし朝乃山は部屋の大先輩・朝青龍からネット上での大激励を受けたからなのか、4日目から10連勝をかざる。大関・朝乃山の意地、底力を相撲ファンに見せつけた。結果は10勝5敗であったが、初日からの3連敗を考えれば、よく頑張ったといえる。
そして長期間、大関に1番近かった男、関脇・御嶽海はどうだったのか。この秋場所で御嶽海に失望した相撲ファンは多かった。優勝争いに関わる事も出来ず、8勝7敗で終えているのだ。大関昇進の資格も再び失い、大相撲解説者で元横綱の北の富士さんからは「相撲を甘くみてるのではないか?」と指摘されてしまうなど、この秋場所は惨憺たる場所であった。
御嶽海は顔だけでなく相撲でも正代に負けてしまったのか
「正代はイケメン!」「正代みたいなむこがいいんわ!」おばさんの間でこんな会話がよく聞かれる。またスポーツ新聞を、読んでみると新大関・正代の記事ばかりだ。「今年の相撲界の顔は正代ちゃんだよな」こんな声を本当によく聞くものだ。本当に多く・・・。正代が11月場所に向けて本格的に稽古を開始しただけで記事になる。また多くのマスコミでは、正代がふるさと・熊本に想いを寄せており、多くの災害に見舞われたふるさと・熊本に元気を与えたと、美談として正代を多く取り上げている。熊本の英雄といった感じである。
そんな正代を褒め称えているマスコミ報道を、複雑な気持ちで見ている人たちがいる。長野県の人達だ。
「長野の人達の応援はありがたいけど、もう少しだけ静かに応援してもらえると、ありがたいすw」これは御嶽海が、あるテレビ番組で長野の人達の自分に対する声援について聞かれた時の返答だ。多くの相撲ファンは知っていることだが、長野の人達の御嶽海に対する国技館での声援の大きさは凄いものがある。御嶽海は、同僚力士から大きな声援は「さくら」なのかと聞かれたとか。確かに長野の人達が会場にいる時の御嶽海に対する声援の大きさは、本当にすごいものがある。同時にこれは長野の人達の御嶽海に対する期待の大きさでもある。しかし、期待の大きさとは裏腹に御嶽海は長野の人達の期待にこたえられないでいる。
御嶽海は平成30年・7月場所で関脇で初優勝、若手ナンバーワンと評され、すぐに大関昇進を決めてくれるものだと思われていた。しかし、成績に安定感がなく大関昇進をなかなか決めることができない。御嶽海は平成30年・7月場所で関脇で初優勝、若手ナンバーワンと評され、すぐに大関昇進を決めてくれるものだと思われていた。(御嶽海最強論)しかし、成績に安定感がなく大関昇進をなかなか決めることができない。そうしていると御嶽海より4歳年下の貴景勝が優勝、さらに精進、大関昇進もさらりと決めてしまった。貴景勝が御嶽海から若手の主役の座を奪っていまった形だ。御嶽海には更なる屈辱が待っていた。学生相撲の後輩・朝乃山の快進撃だ。あっさりと幕下優勝、その後の成績も安定、そしてあっさりと大関昇進も決めてしまったのだ。元祖大関候補と呼ばれていた御嶽海にとって、受け入れがたい現実だったに違いない。長野の人達も同じ気持ちであったはずだ。さらに、またまた御嶽海にとって大きな屈辱がまっていた。今回、大関昇進を決めた正代の存在だ。正代は御嶽海にとっては学生相撲の先輩、学生時代は2人とも学生相撲のスターであった。しかし、プロに入ってからは後輩である御嶽海が実績で正代を圧倒していた。御嶽海にとって正代はライバルと呼べる存在ではなかった。正代よう明らかに格下だったのだ。しかし、御嶽海がグズグズしているうちに正代が実力をつけ御嶽海より先に大関昇進を決めたのだ。御嶽海、そして御嶽海の活躍に希望を見出していた長野の人達の失望はどれほど大きかったことか、想像にかたくない。
正代よりも御嶽海が格上だ(長野)
「御嶽海、やる気なし!」「御嶽海!早く嫁を見つけろ!」「正代の方がイケメン!」
9月場所で覇気がみられなかった御嶽海に対してネット上では厳しい声が多く聞かれた。元祖大関候補として期待が大きかった分、失望も大きいようだ。(御嶽海のカッコ良さは否定のしようがないのだが)しかし、長野では話が違うようだ。御嶽海に対する期待は依然と高く、新大関・正代に対してはねたみからなのか、厳しい意見が多いようだ。長野の事情に詳しい当クラブの会友が語ってくれた。
「長野において御嶽海の存在は特別なんですよね。現在の大相撲制度では、御嶽海は長野出身の力士としては、はじめての優勝ですからね。史上初の優勝、やはり長野でのインパクトは半端ないです。それに御嶽海はイケメンでカッコイイですよね。長野のマダムからはモテモテなのです。カリスマ性が他の力士とは違いますよね。貴景勝や朝乃山より上の評価を受けています。正代が初優勝、そして大関昇進も決めてマスコミの注目を集めてますよね。長野ではやはり面白くないと感じる人が多いのでは?アンチ正代が大量に発生中であるといえますね。」
長野の人達が冷静に大相撲を見れるようになるためにも、御嶽海には頑張って欲しいものである。
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