豊昇龍(ほうしょうりゅう)立浪部屋が恐れる「モンゴル料理」

豊昇龍

豊昇龍のあこがれは大横綱・朝青龍

令和2年・9月場所、平成の大横綱・朝青龍の甥である豊昇龍が幕内デビューをはたしている。豊昇龍は偉大な叔父である朝青龍と容姿が非常に似ており、朝青龍のようなスケールの大きな力士になるのではないかと、相撲ファンからの期待も大きい。

大相撲の世界で豊昇龍の出世のスピードはかなり早い方だ。しかし、叔父(おじ)である朝青龍と比較してしまうと、かなり見劣りしてしまうのが本当のところだ。序の口デビューから幕内昇進までの期間は豊昇進(本人)は朝青龍(おじ)と比較すると3場所遅い。豊昇進は出世のスピードも叔父・朝青龍を強く意識しており、また大横綱・朝青龍のような力士になることを目標にしているとか。目標の大きな豊昇龍に多いに注目したいところだ。

朝青龍は問題児だった!

平成の大横綱として、貴乃花や白鵬と並び、朝青龍は日本で非常に高い評価をされている。しかし、貴乃花や白鵬と違い「横綱の品格」という言葉を朝青龍はたびたび指摘された。簡単に言えば朝青龍は強い横綱かもしれないが「問題児」だったということだ。

「横綱の品格」などを指摘される横綱など、朝青龍以外ほとんどいなかった。朝青龍のどこに品格がなかったのだろうか。「品格なし」「問題児」朝青龍のエピソードは多くあるが、有名なものは「モンゴルでサッカーをしてました。」事件ではないだろうか。朝青龍はケガを理由に巡業を休み、静養のためにモンゴルへ帰国していた。朝青龍はケガを理由に地方巡業を休んでいたのにも関わらず、モンゴルでのサッカーのイヴェントに参加、サッカーの試合にも参加してしまったのだ。これは、大きな批判をあびることになった。

この他にも朝青龍の「問題行動」は数多くある。土俵上でのガッツポーズ、ケガをした時の対戦相手に対しての報復行為、取材記者に対しての暴言、などエピソード満載である。

そんな朝青龍の「問題児」エピソードのなかでも、少しユニークなものがある。朝青龍の「ガキ大将」ぶりが、いかんなく発揮されたエピソードだ。通常、大相撲の世界では食事は各部屋で準備するものだ。当然各部屋での味付けも伝統がある(基本的には日本食)。しかし朝青龍は出世するにつれ、所属する高砂部屋でも「ガキ大将」状態になり、部屋の鍋も自分のふるさとであるモンゴルの味付けを要求したらしいのだ。馬の乳(馬乳)ベースの味付けだとか。多くの日本人にとっては癖の強すぎ味付け、そしてキツイ匂いだったらしく高砂部屋の若手力士は食べるのに相当苦労したらしい。朝青龍はモンゴルの味を堪能できて満足だったかもしれないが、部屋の力士達には迷惑だったに違いない。朝青龍らしい実に品格のないエピソードではなかろうか。

豊昇龍も朝青龍と似てきたらどうするのだ!

朝青龍は「問題児」だった。明るい性格で憎めない一面もあり、魅力的な人間だったとの意見も聞かれるが、素行は「問題児」であったことは間違いない。では、血縁関係のある豊昇龍はどうなのか。いまのところは、問題行動を指摘されたなどの情報はきかれてはいない。しかし大相撲ファンの間では不安の声が聞かれる。

「モンゴルの人達は、モンゴルの人達の文化があると思います。朝青龍はもちろん白鵬や日馬富士を見ていても、日本人力士とは違う雰囲気がありますよね。別に悪い意味ではないですよ。ただ日本の常識では、少し理解できないこともあるわけです。例えるなら強いやつが偉いみたいのね。

そして豊昇龍ですよ、もし強くなったらどうなるでしょうか。部屋で1番強い力士が部屋で1番偉いと思ってしまうのではないかと心配してますよ。立浪部屋の立浪親方は「角界の暴れん坊将軍」と呼ばれており、松平健似の角界きってのイケメンでもあります。人気もあります。そんな立浪親方が朝青龍の時の高砂親方みたいに苦労する姿は見たくないですよ。立浪部屋の鍋がモンゴルスタイルの馬乳風味になってしまわないか心配でなりません!豊昇龍には期待しつつも、大人しい人間に成長して欲しいものですよ」(相撲ファン歴30年の方)

この意見、豊昇龍に期待しているのか、期待していないのか、よくわからない意見かもしれない。しかし相撲ファンからみて非常に強いモンゴル人力士に対して抱く複雑な感情を表しているのではないだろうか。

豊昇龍には朝青龍のような強い力士になってもらいたいのは、もちろんのことだが、保守的ともいえる相撲ファン達を安心させるような力士になってもらいたいものである。

 

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